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就活・新卒から会社員になる方法

現在日本では大学の進学率も上昇し、理系では大学院進学も普通になってきている。
いわゆる学校での教育期間を終えた学生たちはいずれ、何らかの形で金を稼ぐ方法を得る必要がある。
その方法には
①起業して自力で収入を得る
②他人から雇われる対価として収入を得る
③金融資産や財産を基に投資のリターンで生活をする
という方法が考えられる。③については特殊な状況でないと成立しないため省略する。①についてもいずれネタにしたいと考えている。そして、大部分の学生が選択するのは②の他人から雇われる対価として収入を得る方法である。これについて述べていきたい。

まず、他人から雇われる対価として収入を得る、ということでいわゆる会社員や店員といった形で採用通知を得ることが必要となる。もし今この文章を読んでいる人がいれば『能書きはいらんからさっさとその方法を教えろ』と言うに違いないが、順序立てて話していくのでしばらくお付き合いいただきたい。

会社員になる=企業に採用される、というためには、企業が必要とする人材になればいいのである。何を当たり前のことを言っているんだお前、頭悪いんか、とお思いだろう。しかし、私は本気である。みんなこの部分を取り違えているのである。
例えば、就職には英語力が必要だとか、資格が必要だとか言う人がいる。はっきり言うとそんなことは、余程切羽詰って、ピンポイントでこの資格者を選任しないと困る、という場合でもない限りありえない。実際実務やっていればわかるが、たいていの資格は欠員出たらいつまでに取ってね、とか言われて、講習受けさせに行って認定してもらえば済んだりする。例外は建設業で、この分野は本当に資格がないと始まらないので、入社後は経験年数得てから資格取得に励むことになる。
英語についても入社時TOEIC受けさせたりするが、実際はどのくらい英語に対するポテンシャルがあるか確認するためだけであり、こんなもんの点数が高いからすぐ海外対応させる、ということもない。英語だけ出来て基本となる技術が分からない奴より、英語はできなくても基本技術力の高い奴の方がよっぽど海外で仕事する場合役に立つのである。

そもそも企業が人を採用するのは、
(1)定年で辞めていく人数分の補充
(2)途中で退職する人がいるため、欠員の補充
(3)事業拡大に伴い新たな人員確保
(4)取りあえず定期的に採用しとかないと、売り手市場の時に人を雇えないので、年度行事として採用
といった理由が挙げられる。そして、余程のことがない限り、どの仕事に新たな人を割り当てようというかを考えて採用しているのである。よって、この割り当てるべき仕事に当てはまらない方はいくら世の中で優秀とされる学歴や資格、英語力があっても採用されないのである。
こういう役割を認識していくと、(3)の理由以外の場合、既にある仕事の補充ということになるので、その会社がどういう歴史を持ち、どういうビジネスモデルで利益を上げ、どういう商材を扱っているかを理解した上で、自分が役割を果たせるかどうかを考えて戦略を立てねばならない。